「MINOLTA TC-1 Limited」ちょっとだけ実写レビュー

Posted on | 10月 9, 2014 | 4 Comments

この記事は 7分13秒程度で読めます。

IMGP0188

自転車復帰準備中の僕ですが、カメラは順調に進行しております。
デジタルでK-3を持ち歩く事が多いのですが、そんな時用に小さいフィルムカメラが欲しくなります。

最近手に入れた「MINOLTA TC-1 Limited」は僕のニーズにピッタリの銀塩カメラでした。
写真好きな方には語る必要もないほど有名なカメラですが…(^^;;

About TC-1?

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TC-1は1996年発売のコンパクトカメラ。

時代はちょうど高級コンパクトブームでした。当時α7000、α8700iとミノルタAF一眼を乗り継いでミノルタユーザーだった僕も、カメラ雑誌の紙面を飾る高級コンパクトに目を奪われていました。コンタックスGやT2などチタン外装のカメラが格好良く見えたものです。
しかも、コンパクトのくせに自分の一眼レフよりも高くて雲の上のカメラでした。

当時はコンタックスの勢いがありました。「カールツアイス」銘のブランド力とすぐれたデザインで存在感がありましたね。
RICOHのGR1も評価が高く、コニカ ヘキサーなどもあり、高級コンパクト路線は熾烈な戦いが繰り広げられていました。
そんな中、TC-1は後発で発売され高級コンパクトカメラの頂点に長らく居座っていたように思います。 売上など実際はわかりませんが高嶺の花でした。

ミノルタの高い技術力を結集して、一眼レフ以上の画質をコンパクトボディにまとめた超小型AFコンパクトカメラ。
35mm版AFコンパクトカメラで世界最小というのと、完全円形絞りを売りにした個性的なカメラでした。

ゲット

当時から気になっていたカメラですが、なかなか縁がなかった機種です。
2015年で保守部品の保管期間が切れるため、購入を真剣に検討するようになり、ノーマルTC-1で出物を求めてネット・実店舗などを探していましたが、程度の良いものには巡り会えずに数か月過ごていました。

そんな折に、ふと目に留まったのは某所で発見した「TC-1 Limited 美品」。これはミノルタ70周年を記念して全世界2500台限定で発売された限定モデル。
高いんですが、かなりの美品でめちゃくちゃ綺麗です。

黒のほうが傷もつきにくそうだし、落ち着いた色でさりげなくて良いなぁ。
しかも美品だし、保証付いているし…。

 

などと考えていると、気づけば手元に来ていたという不思議なカメラですw

仕様など

とにかく小さい! 前面の面積は名刺と同じサイズ!それなのにメカの塊らしくズシッとしており質感は十分ですね。

電源ボタンを押すと、レンズ蓋が開いて沈胴レンズがせり出してくる、この独特のギミックは楽しいです。

レンズ前部にある絞りレバーで絞りを合わせますが、設定できる絞り値はf3.5/5.6/8/16の4つしかありません。このカメラは虹彩絞りではなく、絞り値に応じた大きさの穴が開いたプレートがレンズにセットされるという、特殊な設計により完全な円形絞りを実現しています。 こだわり抜いた設計者の谷井さんの職人魂には感服です。

ファインダーを覗くと予想以上にクリアなので驚きました。 情報量が多く、シャッター速度も確認でき、ファインダー下部にあるインジケータでAFでのピント位置が分かるようになっています。シャッター半押しでのAF動作は早くスッと合焦します。

半押しがとてもシビアで不意にシャッターが切れてしまうことが何度かありました。ここは残念なポイントです。慣れると手ぶれしにくいので良いのですが、少し気を使いますね。

スペックでは全く文句の付けようがないのですが、動作音の大きさがマイナスポイントですね。電源ON、AF動作、巻き上げ、巻き戻しと、すべてにおいてノイジーです。雑踏では気になりませんが、キャンディッドフォトには使えないですね。

実写

神社とか被写体が偏っていますが、何枚か実写を紹介しましょう。

伊勢神宮/Ise-jingū
かなりの解像度があり、とてもシャープに写っています。

橿原神宮/Kashihara-jingū
28mmと広角なので苦手意識はあります、工夫すれば絵作りは出来ます。
解像はSMC PENTAX 28mm/f3.5より上な印象。

雑貨屋/General store
夜の雑貨屋での一コマ。暗めな環境でも、ISO400のf3.5で頑張れば何とかなります。

Hozenji Temple
暗くても果敢に攻めましょうw

僕の使い方ですが、このカメラはデジカメのようにパシャパシャ撮るので、特に撮影機会が多いです。
夜の撮影など顕著です。デイライトフィルムで夜撮影すると色被りが気になりますが、このカメラだと気にせずにパシャパシャいけてしまいます。
サイズ、見た目的にコンデジ気分で気負わずに撮れるのが大きいですね。

実写サンプル

他のサンプルを並べてみました。
カラーネガのデジタル化する際の色管理が課題ですね…。

コスモス/Cosmos bipinnatus IMGP4692 石舞台古墳/Ishibutai Tumulus

曼珠沙華/cluster‐amaryllis. 鳥居 鳥居

通天閣/TUTENKAKU 通天閣/TUTENKAKU あべのハルカス/Abeno Harukas

IMGP4838 絵馬/Wooden plaque IMGP4828

鹿/Deer 橿原神宮/Kashihara-jingū 灯篭/Lanterns

橿原神宮/Kashihara-jingū IMGP4733 橿原神宮/Kashihara-jingū

幕張メッセ/Makuhari Messe 新宿の夜/Sinjuku night IMGP4716

Hozenji Temple Hozenji Temple IMGP4710

Kashihara-jingū コスモス/Cosmos bipinnatus

さいごに

このカメラはコンパクトさを活かして常に携行して気軽に撮るのが良いですね。

ネットで調べると、このカメラはポジで撮るのが一般的なようですが、僕はネガを常用しています。
「フジカラーNatura 1600」を入れ、手動でISO400にセットして使っています。日中撮ったコマは+2のオーバー露出になりますが、ラティチュード的に許容範囲。暗い室内などでは手動でISO800やISO1000に設定して撮影することで、デジカメのような感度変更を実現しています。撮影機会が格段に増えるのでお勧めです。
でも、ネガだとデジタル化の際に色が難しいので方法を確立しないといけませんね。

悲しいのは、せっかくの銀塩カメラでもアナログで焼いてくれる店が非常に少ないことですね。モノクロはいまだに手焼きなので、モノクロネガを入れて撮影しても面白いかもしれません。モノクロ用にもう一台欲しくなります(笑)

間違いなく終わりに向かっているフィルムカメラですが、できるだけ撮影して業界の延命に貢献できればと思います。

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Comments

4 Responses to “「MINOLTA TC-1 Limited」ちょっとだけ実写レビュー”

  1. minoru uehara(ariari)
    10月 10th, 2014 @ 11:26 PM

    TC-1いいですねー。憧れのカメラです…いつか欲しいと思いつつもうフィルムを使う機会が激減しているので…
    ローライ35で踏みとどまっていおります(笑)
    さて、今どきのラボでアナログプリンターを持っている店は少ないです。
    札幌に一軒だけ今でもデジタル、アナログ両方持っているラボがあります。私もいつも世話になっております。
    http://www.hokuo-photo.jp/index.html
    北旺写真さんなんですが、遠隔地からもオーダー受けていただけます。
    機会がございましたら是非。上原からの紹介ですー。と言って頂ければ…何もないと思いますが(爆)

  2. たけ
    10月 11th, 2014 @ 8:27 PM

    上原様

    コメントありがとうございます。

    TC-1かなりいいですよ(^-^)
    時代に逆行してフィルム率が上がっています。

    電子カメラですし、デジタル全盛の今買うのはなかなか難しい機種かもしれませんね。
    ローライ35はいいですね。あのメカメカしさは憧れます。

    北旺写真さんの情報ありがとうございます。問い合わせてみます。
    アナログのお店はドンドン減っていますので貴重ですね。

  3. 金子 知広
    10月 2nd, 2016 @ 2:57 AM

    はじめまして。金子と申します。このたび、ミノルタ TC-1を中古で買いました。まだフィルム現像はしていないのですが、人物写真にも使いたいと思っています。28mmと広角レンズなのですが、使い勝手によっては上手く撮れるでしょうか?
    僕はデジカメも持っています。NIKONのCOOLPIX310(小型タイプ)です。デジカメは上手く撮れたかすぐ画像チェックできるのですが、便利すぎて、現像せずデータを保存していて、2年以上現像していません。TC-1はリバーサルフィルムにも向いていますか?一度挑戦してみたいと思います。今、僕は銀塩フィルムカメラの方が好きでして15年前くらいに購入したCONTAX NX(一眼レフカメラ)と併用していきたいと思います。フィルムカメラはデジカメ時代に押され、銀塩フィルムを置いている店も少なくなってきました。これからフィルム自体も無くなっていきそうな気もします。如何お思いですか?敬具

  4. たけ
    10月 2nd, 2016 @ 9:34 PM

    金子さま

    はじめまして。更新できておらず放置なブログにコメント頂きありがとうございます。

    TC-1ご購入おめでとうございます!当時の最高峰コンパクトカメラをお楽しみ下さい(^^)
    人物写真につきましては広角なので背景ボケなどは望めませんが、広角を活かした撮り方をして頂ければと思います。
    ブログにはあげていないのですが、ファミレスなどで向かいに座っている息子を撮影するなど、比較的近いレンジで撮る事が多いですね。
    パースを活かして全身入れたポートレートみたいなのも面白いですね。

    リバーサルについてですが、このカメラのレンズはリバーサルの方が良いと言われていますので、問題はなく寧ろそちらの方が良いと思います。
    私はコンデジのように使うため、高感度ネガを常用しています。

    本当にフィルムの入手性が悪くなってきましたね。これからも買えるお店が減る一方だとは思います。時代の流れなので仕方のない事かもしれませんが、とても寂しいですね。
    フィルムや現像が現実的な費用であるあいだは、銀塩写真を撮り続けてゆこうと考えています。売上で市場に貢献するくらいは続けたいですね。

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